チチカカ湖の浮島

 チチカカ湖のウロス島は、トトラという葦で作った「浮島」である。
その昔、スペインの迫害、更には部族間の争いから、チチカカ湖に逃れ、浮島に暮らすことを余儀なくされたウル族の末裔が昔ながらに住む、2つの浮島を訪ねた。

15人載り位のモーターボートが岸を離れた。

生える水草がトトラ

船尾には赤と白のペルー国旗がはためく。

寒い。真冬の格好で丁度良い。
こんな感じの船でした。
途中漁師さんが網を引いているのに出会う
30分ぐらい走ると、一つ目の島に着く。

お出迎えの2人のご夫人。

ペルーの女性は、若い方はすらっとして、はっとするほど美しいが、段々とこのような体型になるようだ。
器用に葦舟を操り、島から島へと漕ぎ出す。

原則、1家族一つの浮島で、結婚すると、両家族総出で、杭から「もやい」をとき、こぎあってくっつけるそうだ。

島は浮いていて、上陸するとユラユラゆれる感じだが、すぐに慣れた。

大きさはどれくらいだろうか、小学校の校庭の3分の1位だろうか

確かに葦で出来ていて、フカフカする

真ん中に池があり、泳いだり、魚をとったり、炊事の水場だったりと多目的空間 水はすごく綺麗
取ったばかりの魚を見せてくれた
トトラ

島を作り、船にもなる、燃料にもなる、そして食料にも

手で持ったあたりのスポンジ状「ズイ」を食べてみる

ほのかに甘く、さっぱりとして、おいしいとまでいかないが、飽きることなくたべられそう
さっそくトトラを燃やし炊事が始まった
どうやら、かまどで油を熱しているようだ
分かりづらいが、魚をさばいている
小麦粉をまぶし、どうやらムニエルらしい
部屋に入れてもらう

子供部屋

ソーラー発電設備により、テレビもあった。

発電設備はフジモリ元大統領の功績だそうだ

因みに浮いた島なので、税金がなく、島での暮らしも人気があるという
次への島はトトラの船で行くことになった
しっかり作ってある。船首にはピューマの造作

こぎ手は一人で20人乗り、大変そう
2つ目の島には小学校があった

児童が集まり、歌を披露してくれた
帰り道

船頭さんが、島から岸へのお客さんを運ぶ

もしかしたらご夫婦
プーノの高台から、チチカカ湖とプーノの街を望む

さようなら

チチカカ湖はこれで2回目。前回はボリビア側から入る。ひたすらインカ発祥の島、太陽の島を目指したが、今回のペルー
側はのんびり時間が流れていた。観光的な浮島を想像していたが、どっこい、観光も勿論追及しつつ、しっかり自分達の生活、暮らしがあるのであった。
女性が1ヶ月かけて刺繍したという織物を買った。匂いをかぐと、とてもなつかしい匂い(家畜の匂い)がした。帰国して居候のネコを抱くと、同じ匂いがした。

(この稿平成17年8月29日記す)



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